温泉州 ONSENSHU

温泉州 ONSENSHU

温泉州タオルを手に、今日もお風呂につかろう!

泉州タオロウ

旅するお風呂愛好家であり、ライター。趣味は温泉タオル収集。お風呂の後はフルーツ牛乳派。

温泉州 ONSENSHU

洗う。絞る。拭う。 

日本独自のお風呂文化から生まれた、温泉タオル。この温泉タオルを、“温泉州タオル”と名付け、タオルを通じて日本のお風呂文化をさらに広げ、伝えていくプロジェクト、それが“温泉州”です。

温泉州タオルとは?

温泉タオル発祥の地、泉州でつくられた温泉タオルのこと。

お風呂での一連の作動を極薄いタオル1枚でこなせてしまう、これが“温泉州タオル”。フェイスタオルがそのまま伸びた100cmほどの長さは、背中も洗いやすく、頭もしっかり巻ける安心のサイズ。ほぼ手ぬぐいの短いパイルは、水分を含んでもキュッと絞りやすい。さっと水気を拭き取って絞る、そんなウェットユース(濡らして使う)に最適なタオルです。

温泉州タオルとは?

ゆったり楽しむ
ゆったり知ろう

ゆったり知ろう 温泉州

はじまりは手ぬぐい。タオルはまだない。

大阪・泉州地域は、もともと綿花栽培が盛んなエリア。綿から糸を作り、布地にする産業が発展、晒木綿、いわゆる手ぬぐいが生産されていました。まだタオルがなかった江戸・明治時代の湯屋や銭湯では、「浴巾」と呼ばれる手ぬぐいを使うことが日常。もちろん家庭にお風呂はなく、内風呂と呼ばれる家の中にお風呂がついた住宅が建てられはじめたのは戦後の団地から。

日本ではじめてのタオル。

日本にタオルが輸入されたのは明治初期のこと。当時の書籍には「手・拭う・タオル」という記述が残っています。それから数年のパイル織物の研究を重ね、1887年(明治20年)、パイルができる機械を開発。日本で初めてのタオル生産が現在の泉佐野市でスタート。手ぬぐいに代わるものとして、薄手タオルが市場に出回り、タオルを使う習慣が一般化していきました。

温泉タオルのはじまり。

時代は戦後復興期を迎え、遊び、観光、宿泊、といった娯楽文化が浸透し始め、旅行が一般化してくると、◯◯温泉、◯◯旅館と名を入れたオリジナルタオルをつくる施設が増え、泉州タオルの生産も飛躍的に伸びました。これが「温泉タオル」のはじまり。時代の流れとともに泉州タオルの使用シーンは、業務用にも一気に広がりました。

毎日のタオルへ。

誰もが手にしたことのあるこの温泉タオル。お風呂場でお湯に濡らして使うウェットユースはもちろん、最近では乾いた状態で使う、ドライユースで使う人も。かさばるバスタオルよりもこのほうが断然便利!と、家のタオルをこの温泉タオルに切り替える方も増えています。コンパクトで洗濯もしやすい、乾きやすい、収納スペースも取らない、ライトな使い心地の優秀なタオルです。

温泉州タオルのつくり手に聞く!温泉タオルのナゾ。
  • 真っ白なタオルに入っているラインは何?

    界切り(かいきり)入浴施設でよく見かける、ボーダーラインと施設の名前とが入ったタオル。白い総パイルのタオルは印がないのでどこのメーカーのものかわかりません。そこで各メーカーが自社オリジナルの織組織でボーダーラインをいれて差別化したことが始まり。業界ではこのボーダーラインは「界切り」と呼ばれています。

  • なぜパイルがないところがあるの?

    宣伝のため。使いやすさのため。タオルの端にある10cmほどのパイルがない部分を平地といいます。諸説ありますが、一つは、ハッキリ目立つ平地の上に名前を入れ、宣伝効果を期待したもの。江戸時代に歌舞伎役者が自分の名前を入れたオリジナルデザインの手ぬぐいを配ったことがはじまりとの話も。当時の手ぬぐいはタオルにかわりましたが、ご挨拶代わりや温泉宿のオリジナルとして名を入れるタオルの習慣は今も受け継がれています。もう一つは、お風呂でタオルを使う際に結んだり、掴んだりしやすいという、使い勝手を考えてパイルをなくしたり減らしたもの。さてどちらが優勢でしょうか。

  • 水に濡らすと色が変わるって本当?

    泉州透かし織技法で柄がハッキリ見えてきます。泉州のタオルには、ぼんやり淡く見える柄が、水に濡れるとはっきり浮き出てくる技法があります。「泉州透かし織」と呼ばれるこの技法、白いパイルの間から色のついた地糸が透けて見えるため乾いた状態だと淡く、濡れるとハッキリした柄に変化するタオルです。お風呂での変化をどうぞお楽しみください。

温泉タオルのナゾ

ゆったりゆったび

ゆったりゆったび 温泉州

ゆったり ゆったび 温泉州 in 大阪

ゆったり ゆったび 温泉州 in 大阪

2024年5月11日(土)-6月11日(火)の1カ月間、泉州タオルの取り組み「温泉州」のイベント、“ゆったり ゆったび 温泉州 in 大阪”を開催します。
2回目となる今回は、梅田を中心に大阪府内の19箇所のお風呂を舞台に「オリジナルお風呂セットがもらえる 温泉州スタンプラリー」実施します。目印は、入り口にかかる温泉州タオル製のれん。それぞれに特徴のある温浴施設をめぐり、ゆったりとした時間をお楽しみください!

ゴールとなる、無印良品 グランフロント大阪では、スタンプラリー期間最終週6月5日(水)-11日(火)に、「泉州タオル POP UP SHOP」のほか、「泉州タオルと楽しむ」、「泉州のタオルを知る」をテーマとしたワークショップやトークイベント、ファクトリーツアーを行います。
みなさまのご参加をぜひお待ちしています!

5月11日(土)より1ヶ月間実施!オリジナルお風呂セットがもらえる 温泉州スタンプラリー

オリジナルお風呂セットがもらえる 温泉州スタンプラリー

目指すゴールは、無印良品 グランフロント大阪。銭湯をめぐってお風呂につかろう!

大阪府内19箇所の温浴施設のお風呂でスタンプを獲得、梅田の「無印良品 グランフロント大阪」をゴールに設定した温泉州スタンプラリーを実施します。温浴施設入り口の温泉州タオル製のれんを目印に、それぞれに特徴のあるお風呂をめぐり、ゆったりとした時間をお楽しみください。

6月5日(水)よりスタート!泉州タオルPOP UP SHOP

泉州タオルPOP UP SHOP

無印良品 グランフロント大阪3F/4F Open MUJIにて、水とともに生きる 泉州タオルのシリーズが並びます。当組合が過去開催してきたPOP UP SHOPの中で過去最大の売り場スペースに、19シリーズのバリエーション豊富なタオル、ウェットユースに最適な温泉州タオルは番台をイメージした什器で展開します。カラーや風合い、サイズもさまざまです、お気に入りの泉州タオルを見つけてください。
期間中、4F Open MUJIにて大人も子供も楽しめるワークショップやイベントを開催し、店頭では、タオルづくりのプロがみなさまをお迎えします。